離婚や誰かとの別れの理由で『性格の不一致』というワードをよく聞く。
私自身、離婚する前から、そしてその後も、どこかずっと罪悪感もあってか、“私はなぜ離婚したいのか?したのか?”という問いが頭によく浮かび、上手く言葉にならずに悶々としていた。
そして、雑誌やSNSで離婚の理由や別れの理由のランキングなどが載っていると、気になってよく読んだりしていた。
自分の気持ちの中のすっきりしない部分、その隙間を埋めたかったんだと思う。
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『性格の不一致』。
あまりにもざっくりし過ぎているけど、それだけ言葉で表すのは難しかったり、それだけの思いがそこにあることもあるんだと思う。
私なりに離婚を望む理由、離婚に至ったそれまでの思いはあるのだけれど、それを言葉にすることはとても難しかった。
明確に言葉にできないからか、なおさらやっぱり自分が悪かったのではないか?とも思えて、考え出すと感情や思考やこれまでの出来事で、頭も心も疲弊した。
離婚について結婚生活について聞かれたなら、ボロボロと言いたいこと思ってる事は溢れてきて、あれがあった、これがあったと愚痴のような恨みのようなそんな言葉を、何度言っても、何かどこかに届かない、届いていない感じがしていた。
〈それで、それをどう感じてるのか〉
今、私が思うのは。
『性格の不一致』は直接の離婚理由にはならないんだと思う。
“この人と合わないなぁ、違うなぁ”と、そう感じることを、何それ?おもしろい!と思う人や、単純に“へぇ〜!新しい感覚が自分に入ってくるなぁ”と感じる人もいるかもしれない。
仕事でこんな風に自分と合わないお客さんにどう対応するのがいいか試してみようと思うこともあるかもしれないし、
はたまた、今回の私のように、そこをどうして合わせてくれないのか?わかってくれないのか?というような寂しさや怒りを感じることもあるんだと思う。
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『性格が一致しない』なぁ(←まぁ当然だよね、違う人間だし‥)と感じた時に、
【それについて自分がどう感じてるのか?】で、
『性格が一致しない』の意味が違ってくる。
『性格が一致しない』ことが必ずしも離婚の原因ではなく『一致しない』ことで自分が何を感じていて、別れを決めたのか?
違う言い方をするなら、別れたいと思うくらい、その『一致しない』ことで自分が感じてることは何なのか?ってことかな。
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最終的に私は、寂しさが募って孤独感に苛まれて離婚を選んだんだと思う。
これは『性格の不一致』という名前でなくても、私は『寂しさを感じたから』離婚を選んだということだと思ってる。
否、私は『寂しさを感じてる』ということを夫に言えなかったから、離婚を選ぶ結果になったのかなと思う。(言ったからと、必ずしも離婚しなかったかはわからないけど)
そして同時に、その時の私は、私自身がそんなに“寂しんでいる”ってわかってなかった、ということも大きなポイントだったなと思う。
自分で自分の寂しさをわかってあげられずにいた自分も、けっこう辛かったよね、と今なら自分に言いたい。
そう、過ごしてきた中でいろんな出来事があって、きっかけはなんであれ、寂しいとか辛いとか苦しいとか、そんな感情を感じていて、そこに触れてあげられなかったことが本当の理由って言えるんじゃないかな、そんなことを思う。(そもそも気づいてなかったのだけど‥
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実はこの私の中にあった“寂しい”に気づいたのは、離婚からかなり経ってからだったのだけど。
私、この“寂しい”って感じを、もうずっと小さい時から抱えて生きてきたなぁと、感じた時(気づいた時、
感情としてはハッピーなものではないけど、自分の本当の気持ちにどこか帰って来れたような感じがして、ホッとしてすーっと涙が出てきたんだな。
またそんな話もできればいいな。
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心理カウンセラーで作家の根本裕幸さんのお弟子です。
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